こどもにプログラミングを学ばせる5つの理由(その5)

「こどもにプログラミングを学ばせるべき5つの理由」の理由5をお届けします。


理由5・・・自分に自信を持てる


プログラミング学習では、子どもたちが自分で考える機会が多くあります。自分の考えたことを表現したり、何らかの課題を解決したりすることを通じて、「自分にもできた!」という自己肯定感を得られるからです。


自分自身や考えを表現するツールは粘土や絵画など、他にもたくさんあります。しかし、プログラミングはその中でも飛びぬけて「作りたい」から「できた!」までのプロセスが短いと言えます。


それは物理的な制約のない場面でのモノ作りだからです。

何かを間違えたらエラーで知らせてくれるし、同じようなものを作りたかったら「コピペ」が使えることも多いです。このように完成までのプロセスがとても速いので自己肯定感を得やすいツールだと言えます。


プログラミングを学ぶ場は、年齢、学校、地域、スキル、成績、目指す進路など、さまざまなバックグラウンドの違いを持つ子どもたちが、一つの空間に集まって学ぶことが可能です。


仲間との関わりが、子どもたちの自信につながる場面が多いのも特徴と言えます。互いに作品を見せ合ったり、評価し合ったりする過程で、相手の個性や自分との違いを認め合う関係性が生まれ、自分もまた相手に受け入れられるという経験をします。


そんなやり取りを通して、子どもたちは自分の自信につなげていくとともに、多様な子どもたちがいる安心感は、自分の自由な発想を広げる支えにもなります。


もう一つ、プログラミング学習の場が自分への自信につながる理由は「大人との関係性」です。


プログラミング学習の世界では、子どもたちの自由な作品作りから学習が発展するという考えから、講師である大人の立場が異なります。例えば、学校の勉強やほかの習い事においては、大人と子どもの間に「大人=知識や技術を教える人。子ども=それを習う人」という関係性が存在します。


しかし、プログラミング学習の世界では、講師の大人はメンターと呼ばれ、一方的に子どもたちに教えるのではなく、どちらかと言えば、子どもたちと対話しながら、目的達成や課題解決のためにどうすればいいかを一緒に考えたり、助言したりするような役目を担うのです。


つまり、プログラミング学習の世界では、「学びを進める主導権は子どもが持っている」ということです。


大人はそれを尊重し、子どもの「できた!」という声が聞こえるまで寄り添う存在であり、そんな大人に褒められ、支えられながら、子どもたちは自信をつけていくことができるのです。



0コメント

  • 1000 / 1000